点溶着機【インパルスウェルダー 】

【点溶着(熱カシメ)機】インパルスウェルダーとは 

インパルスウェルダーは当社独自(特許取得済)の瞬間加熱・瞬間冷却方式で安全性はもとより品質安定性に優れた省エネタイプの溶着機です。
今話題の地球環境問題についてもビス締めと比較してリサイクルが容易な点から地球に優しい溶着(熱カシメ)機といえます。
お困りごと
・糸引きが直らない
・押さえがきかず部品の浮きが出る
・チップの先端が直ぐ腐食する
・調整の時等に火傷した
・ヒーターUP (立ち上がり)に時間がかかる
・煙やガスが出やすい
・機器からの発熱により作業者が暑い
・環境の変北で出来映えが変わる
・出来映えが悪い
・多点の場合、 条件が安定しない
・溶着以外の箇所が焼ける
・経時変化により部品のガタが出てトラブルがおきた

インパルスウェルダーの場合
・焼けがなく溶着面が均ーで美しく仕上がる。
・瞬間通電のため安全性が高く消費電力にムダがない。
・加熱、冷却の時間が調整できる。
・残留応力が少ないため経時変化によるガタが生じにくい溶着を実現。
・機械による振動や反動がなく手に加わる衝撃がない。
・機械的異音、 騒音、 臭気が発生しない為、快適作業環境づくりに適している。
・品質安定性に優れている。

インパルスウェルダーのしくみ

チップは抵抗体で、電流を流すことにより、先端部がジュール熱により加熱されます。
熱可塑性樹脂のボスを溶着した後、チップ先端部より圧縮エアーを噴射させ、樹脂を冷却固着させる機能を持ったスポット溶着機です。
多点の場合でも同時に溶着することが可能で、100点程度の同時溶着でも動作時間は1点の場合とほぼ同じタクトで完了します。

使用例

可能性は無限大

現在も様々な用途に使われ、実績を伸ばしているインパルスウェルダー。
多用途で、あらゆるニーズにお応えします。
※各対応樹脂のイラストをクリックすると、サンプル画像をご覧いただけます。
溶着パターン 特長 事例
樹脂+異種材
  • 最も一般的でa.bが異材でも可能。
  • 加圧力が小さいため、表面に影響を与えにくい。
  • 溶着頭部形成後、充分な加熱をすることにより強度が増す。
自動車:テールランプ、ハイマウントランプ、トランクサイド、サイドモール、インパネ(メーターパネル、シフト、ハンドルカバー)、シート周辺部品
電機:浴室コントローラー、デジタル家電(基板固定)精密部品:カメラレンズ部品、電子部品
樹脂+樹脂(同質材料)

  • 溶着を深くして樹脂aまで溶かす事により樹脂a・bが融合し、良好なシール特性が得られる。
自動車:ドアトリム、デッキサイドトリム、ピラー
電機:スイッチパネル
樹脂+金網

  • 金網に穴を開けずに溶着ができる。
自動車:カウルルーバ金網
その他:金網フィルター取付け
樹脂+不織布

  • 繊維中に樹脂が入り、溶け合うことによって溶着ができる。
自動車:ドアトリム内面に不織布貼付け
ピラー
内面に不織布貼付け
(PET、シンサレートも可能)
樹脂+メンブレンフィルター

  • フィルターの上から、直接熱を加えることにより溶着することができる。
防水性と通気性が要求され、エアーを抜く必要がある部品
自動車:ABS(アンチロックブレーキ)、モーター部品、エレクトロニクス部品
埋め込み

  • ツバ付ナット埋め込み、穴封止ができる。
電子機器ケース
ナット圧入

  • インパルスを利用したビットナットの圧入溶着。
自動車:インテークマニホールド、エアフィルター
電機:オーディオ部品など
M4〜M5まで/それ以上は誘導加熱で対応
平頭チップ溶着

 

  • 平頭ヒートチップで、C面カット又はシボリ部で頭部を面より出さないカシメができる。
 キーボード裏面鉄板取付け
バッテリー端子取付け
穴封止

 

  • ブロー成形などの吹口の穴を封止できる。
ブロー成形吹口の処理
リレーケース
FFS広報での電極穴処理
レンズ等外周カシメ

  • レンズの外回リブを熱かしめすることによって固定できる。(ガタ、回転がない)
カメラ用レンズ
金属部品固定

溶着対応樹脂

■ABS ■PP ■PS ■PE ■PC ■POM ■PMMA ■PBT ■ABS/PC ■PPS ■PPA ■PET ■PA ほか

製品ラインナップ※現在までの溶着実績 ※ガラス繊維入りの材料も溶着可能です(要相談)

ハンディ機

グリップ式の他、スライドユニット(弊社オリジナル機構)の利用によりハンドプレス、ロボット、設備への組み込みが可能です。

■タイマー制御タイプ 位相電力制御により安定した加熱と条件設定が可能となりました。

【製品名】

【特長】

【仕様】

MIW71-1

<オプション対応>
1. 熱電対付溶着チップの温度表示可能
2. エラー信号出力、プログラム選択、
 エアー圧検知(センサー必要)仕様
3. チップ温度を電圧出力
4. 離脱タイミングをブザー鳴動

■グリップタイプ ハンド作業タイプ
(熱電対取り付けはできません)
■スライドユニット仕様
(ハンドプレス、設備組込タイプ)

 

入力電圧 AC100V
消費電力 265W
エアー圧 0.4MPa~0.5MPa
溶着時間 5~15秒
溶着チップサイズ 標準Φ2~Φ7(目安)
製品寸法 304(W)X212(D)X130(H)
製品重量 6.5kg

MIW71-2

1. 熱電対付溶着チップの温度表示可能
2. エラー信号出力、プログラム選択、
 エアー圧検知(センサー必要)仕様
3. チップ温度を電圧出力
4. 離脱タイミングをブザー鳴動

■スライドユニット仕様
(チップブロックタイプ)

入力電圧 AC200V
消費電力 364W
エアー圧 0.4MPa~0.5MPa
溶着時間 5~15秒
溶着チップサイズ 特殊チップ対応
製品寸法 400(W)X330(D)X160(H)
製品重量 12.5kg

MIW72-1

1. 2点溶着制御対応
2. 電対付溶着チップの温度表示可能
3. エラー信号出力、プログラム選択、
エアー圧検知(センサー必要)仕様

4. チップ温度を電圧出力
5. 離脱タイミングをブザー鳴動

■スライドユニット仕様
(チップブロックタイプ)

入力電圧 AC100V
消費電力 455W
エアー圧 0.4MPa~0.5MPa
溶着時間 5~15秒
溶着チップサイズ 標準Φ2~Φ7
製品寸法 400(W)X330(D)X160(H)
製品重量 14.0kg

MIW72-2

1. 2点溶着制御対応
2. 電対付溶着チップの温度表示可能
3. エラー信号出力、プログラム選択、
エアー圧検知(センサー必要)仕様

4. チップ温度を電圧出力
5. 離脱タイミングをブザー鳴動

■スライドユニット仕様
(チップブロックタイプ)

入力電圧 AC200V
消費電力 707W
エアー圧 0.4MPa~0.5MPa
溶着時間 5~15秒
溶着チップサイズ 特殊チップ対応
製品寸法 400(W)X330(D)X160(H)
製品重量 18.5kg
■温度/タイマー制御タイプ  温度設定・管理機能に加えてタイマー制御も可能な多能機です。

MIW81-1/MIW81-2

1. 温度制御、タイマー制御、
   2つの制御方式を選択可能

2. 温度制御の記録機能により熱電対の不具合発生時、タイマー制御で動作可能
3. エラー信号出力、プログラム選択、
エアー圧検知(センサー必要)仕様

4. チップ温度を電圧出力
5. 離脱タイミングをブザー鳴動

入力電圧 AC100V/200V
消費電力 270W~370W
エアー圧 0.4MPa~0.5MPa
溶着時間 5~15秒
溶着チップサイズ 特殊チップ対応 溶着チップサイズ

Φ2.5~7 (ボス径Φ2~5目安)
タイマー制御時、 標準チップ使用可

製品寸法 330(W)X280(D)X160(H)
製品重量 9kg/12kg

※MIW07、MIW31、MIW32-1,2、MIW50-1,2は廃番とさせていただきます。
※標準チップには熱電対取り付けはできません。

多点機

お客様のご要望により、カスタムメイドいたします。 様々な仕様の多点機をご提案いたしますので、お気軽にお問合わせください。

卓上型

1点~数点の小型製品(ワーク)の溶着に最適です。

制御ユニット

溶着設備への組み込みができます。

据置型

溶着点の多い、大型製品(ワーク)の溶着に適しています。
前後スライド複合機、ターンテーブル式など種類豊富に取り揃えております。

 

技術データ

溶着基本工程

インパルスウェルダーは溶着の条件をこのように制御しております。
各工程の役割は以下の通りです。

1.タイマー制御方式

 
2.位相(電力制御)方式

 
加熱、溶着どちらも加熱することが可能です。
加熱・溶着・冷却は、それぞれタイマーで入力できます。
位相制御レベル(加熱)の設定をすることにより、温度上昇の角度を変更することができます。
また、位相制御レベル(溶着)を行うことにより溶着時間も安定した温度に保つことが可能です。
(※各工程の役割はタイマー制御式と同様)
 
3.温度制御方式
加熱・離脱加熱・冷却終了時の温度を設定することができます。
安定した加熱・溶着をすることができます。
また、電源電圧の変動にも対応することができます(変動対応限度有)
加熱指定の温度まで溶着チッブを加熱します。(温度設定)
溶着加熱で発生した熱を樹脂に伝えます。
冷却エアーにより溶着チップと樹脂を冷却し、 樹脂を固めます。
離脱加熱樹脂と溶慧チップの分離を容易にするため、 再度指定の温度まで加熱します。(温度設定)
遅延熱が伝わっている間に樹脂と溶着チップを分離します。
再冷却離脱加熱により熱くなった溶洒チップを冷却します。(温度設定)